〇審査人について

 本制度における審査人には、職業的専門家として相応しい倫理観、サステナビリティ報告書等の記載の基になる情報等を理解するための専門知識及び実務経験等から得られる審査技能を有することが求められます。

 必要とされる主な知識は以下の通りです。

  ・経営に関する一般的な知識

  ・CSRに関する組織の経営問題とその対応策に関する知識

  ・社会・経済・環境に関する条約及び国内法令に関する知識

  ・地球環境、人間社会及び組織の持続可能性に関わる経済的、社会的、環境的な問題とその対応策に関する知識

  ・審査、監査等に関する知識

 審査人の認定は、本協会が実施する必要な知識に関する研修及び試験(サステナビリティ報告書等審査のための研修)を経て、資格の有無、実務経験を含む一定の要件を満たすことによって行われます。

 また、本協会では、審査人の要件について、認定時に確認するだけでなく、定期的(2年毎)にも確認します。

 ※審査人及び審査人補とも、登録の際に、1万円(税抜き)/2年間の登録費がかかります。

<研修受講の要件>


 以下の要件を満たすことが必要になります。

  • 一般社団法人サステナビリティ情報審査協会の会員に属する者であること。なお、会員の関係会社社員及び契約社員も含むものとする。

 

<補足>

 サステナビリティ報告書等審査のための研修は、受講者が環境問題や監査(審査)に関する基礎的な知識を有していることが前提で実施します。少なくとも環境に関しては、環境社会検定試験合格者(eco検定試験合格者)程度の知識を持っていることが望まれます。

各会員は上記を踏まえて、参加者の申込を行ってください。 


<サステナビリティ情報審査人補の要件>


 新規に登録する場合には、以下の(1)及び(2)を満たすことが必要になりますが、既にサステナビリティ情報審査人補の資格を有している者は、(1)の要件は満たさなくてもよいものとする。

 

(1)一般社団法人サステナビリティ情報審査協会の会員に属する者であること。なお、会員の関係会社社員及び契約社員も含むものとする。

 

(2)当協会によって実施されるサステナビリティ報告書等審査のための研修を規定時間以上受講していて、かつその修了試験に合格していること


<サステナビリティ情報審査人の要件>


以下の(a)~(d)全てを満たすことが必要になります。

 

(a)サステナビリティ情報審査人補の要件を満たす者であること。

 

(b)サステナビリティ報告書等の審査に求められる環境に関する基礎的知識を有する者であること。

 なお、上記の環境に関する基礎的知識を有する者であることとは、以下のいずれかの者のことをいう。

  • 環境社会検定試験合格者(eco検定試験合格者)

  • 環境マネジメントシステム審査員の審査員補もしくは審査員研修コースの修了以上 

  • エコアクション21審査員

  • 環境カウンセラー 

  • 環境プランナー

  • 環境管理士(2級以上)

  • 上記以外の者で、環境に関連する複数の資格を所有していることで、環境に関する基礎的知識を有していると協会に認められ者

  • 上記以外の者で、「サステナビリティ報告書等の審査業務に求められる環境分野」に関する研修(社内研修でも可)を初回申請時の直近(2年間)で7時間以上受講し、その受講内容及び受講時間を以って、環境に関する基礎的知識を有していると協会に認められた者 

(c)次の(ア)の資格を有する者、もしくは(イ)に示すサステナビリティ報告書等の審査に従事した経験を有する者であること。

 (ア)資格とは、次のいずれかの資格のことをいう。

  • 環境マネジメントシステム審査員の審査員以上
  • 公認会計士 

 (イ)サステナビリティ報告書等の審査に従事した経験とは、次のすべてを満たしていることをいう。

  • 当協会の会員組織によって実施された審査であること
  • 「サステナビリティ情報審査実務指針」に準拠した審査あるいはそれに準ずる審査であること
  • 登録申請日の前2年間における審査実績が2社以上で、審査日数が10日以上(事務所等での作業も含む)であること 

 

(d)本人が、当協会の会員組織の責任者より、業務上必要な環境問題や監査に関する知識を有すると伴に、「サステナビリティ情報審査実務指針」で要求される審査人として相応しい個人的資質を有する者として推薦されること。